要約
下の表を好きなドキュメントにコピーし、一度にではなく小説が必要とするたびに埋めてください。各セクションは「世界が登場人物に何をするか」を問うので、答えはシーンと結びついたままです。どの行にも出典欄があり、事実・信念・未解決の問いは分けて扱うため、長い草稿も一貫性を保てます。
世界観づくりのテンプレートの多くは、料理から宇宙論まで、世界に含まれうるすべてを並べた長いリストです。埋めるのは楽しいのですが、小説家には広すぎることがよくあります。筋書きが必要とする答えはほんの一部なのに、どの部分かは誰も教えてくれないからです。ここでは、各質問を「世界が登場人物に何をするか」に結びつけ、各答えには「原稿のどこで確立されたか」を記録する場所を用意しました。
項目の背景にある考え方は、世界観づくりのガイドにあります。登場人物や年表を含むより広い参照ドキュメントは、ストーリーバイブルのテンプレートです。
テンプレートの使い方
- 必要なセクションだけコピーします。 残りは省いてください。現代小説なら、魔法はほとんど要らず、場所と慣習が多く要ります。
- 短い文で答えます。 シーンと照らして確認できる一行は、雰囲気を語る一段落に勝ります。
- シーンが答えを確立したら、出典欄を埋めます。 どのシーンもそうしていなければ、空欄のままにして、その行を「計画」と印を付けます。
- 各行に印を付けます。 確立された事実は F、登場人物が信じていることは B、未解決の問いは Q です。
- 幕ごとに見直します。 草稿が決めたことを更新します。
セクション1:世界の概要
| 項目 | あなたの答え |
|---|---|
| 舞台を一文で | |
| 時代 | |
| 物語のスケール(部屋、町、大陸) | |
| 主人公の望み | |
| 世界が主人公を阻むもの | |
| 世界のトーン(安全、敵対的、無関心) | |
| 現実世界と何が違うかを一行で |
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真ん中の2行が、それ以外のすべてを正直に保ちます。後の答えが望みにも障害にも影響しないなら、不要かもしれません。
セクション2:場所
重要な場所ごとに1行ずつコピーしてください。第一幕で使う3つから始めます。
| 場所 | 物語での役割 | 行動を制限する物理的な事実 | 支配者 | 五感の手がかり | 出典 | 印 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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移動も独立した行にします。重要な場所の間はどれだけかかり、どんな手段で、どんな代償があるのか。距離は日数や時間で書いてください。シーンで使うのはそれだからです。
セクション3:ルールと限界
| ルール | 可能になること | 代償 | 例外となる者 | 最悪の悪用 | 出典 | 印 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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魔法、技術、法、社会の慣習のいずれにも当てはまります。代償のないルールは、代償ができるまで書き直してください。シーンのためにルールを破っていると気づいたら、無視せず、破ることの代償を加えます。
セクション4:権力と社会
| 問い | 答え | 出典 | 印 |
|---|---|---|---|
| 誰が決めるか | |||
| 誰が執行するか | |||
| 現在の秩序から誰が利益を得るか | |||
| 誰がそこから排除されているか | |||
| 人はどのように地位を得たり失ったりするか | |||
| 最悪の罪への罰は何か | |||
| 権威を批判する代わりに人々は何と言うか |
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セクション5:経済と日常生活
| 問い | 答え | 出典 | 印 |
|---|---|---|---|
| 大半の人は何で生計を立てているか | |||
| 何を食べ、それはどこから来るか | |||
| 何で支払うか | |||
| 何が不足しているか | |||
| 普通の人にとっての悪い一日とは | |||
| ニュースはどう伝わるか |
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日常生活は、舞台に人が住んでいるという実感を生みます。ここで具体的な答えを一つ出すだけで、たとえば郵便を誰がどれだけかけて届けるかが、筋書きを動かすことがあります。
セクション6:文化と信仰
| 問い | 答え | 出典 | 印 |
|---|---|---|---|
| 人々は何にかけて誓うか | |||
| 死者をどう扱うか | |||
| 何がタブーか | |||
| 階級や出身を示す挨拶、称号、名前は何か | |||
| シーンの舞台になりうる祭りや儀式は何か | |||
| 広く信じられているが間違っている信念は何か |
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それぞれの慣習について、誰が得をし、誰が代償を払うかを書き留めます。
セクション7:歴史
| 出来事 | いつ | 誰がどう記憶しているか | 語られる版から誰が利益を得るか | 出典 | 印 |
|---|---|---|---|---|---|
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歴史は、現在の対立を形づくる出来事にとどめます。版の食い違いも記しておきましょう。公式の記録と私的な記録は、暴露の良い材料になります。
セクション8:未解決の問い
| 問い | なぜ重要か | いつまでに必要か(シーンまたは章) | 決定 |
|---|---|---|---|
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もっともらしい推測を作って、後でそれが事実として読まれてしまうより、問いを開けておくほうが良いです。それぞれの問いに、草稿の中での期限を付けてください。
記入例
下の例は、港町を舞台にした架空の小説からのものです。通常はこれくらいの細かさで足ります。
| 場所 | 物語での役割 | 行動を制限する物理的な事実 | 支配者 | 五感の手がかり | 出典 | 印 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 西門 | マーラが旧市街に入る道 | 日没に施錠される。門番は1人 | 港のギルド | 冷たい鉄とタール | 到着のシーン | F |
| 閉ざされた公文書庫 | 封蝋の記録が保管されている場所 | 扉は一つ。窓は格子付き。鍵は署名して持ち出す | ギルドの登録官 | 埃とランプ油 | 予定、第6章 | Q |
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| ルール | 可能になること | 代償 | 例外となる者 | 最悪の悪用 | 出典 | 印 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ギルドの封蝋があれば手紙は拘束力を持つ | 封をされた告発による逮捕 | ギルドが自ら押印しなければならない | ギルドの役員 | 印章の偽造 | 冒頭のシーン | F |
| 封のされた件は話題にしない | 沈黙がギルドを守る | 人々が互いを信用しなくなる | 尋ねる子どもたち | 沈黙を利用する登場人物 | 第2章 | B |
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閉ざされた公文書庫には Q の印が付いています。どのシーンもまだ確立していないからです。第6章に来たとき、それが計画だったのか、確立された場所だったのかが分かります。
改稿のチェックリスト
幕を書き終えたとき、または大きな書き直しの前に使ってください。
- 原稿が使うすべての場所に行がある。
- すべてのルールに代償と例外がある。
- Q の印の行が、決定されたか、意図的に開けてある。
- 出典のシーンに、引用された事実がまだ含まれている。
- メモの移動時間が、シーンの移動時間と一致している。
- ある行が別の行と矛盾していない。
- 登場人物の信念が、まだ信念として印されている。
テンプレートを調整する
このテンプレートは、削って使うためのものです。現実の都市を舞台にした現代小説なら、セクション3と7の大半を省き、確認すべき現実の事実の表を足せます。複雑な魔法体系のある幻想小説なら、セクション3に時間をかけ、能力ごとに1行を使います。シリーズなら、巻をまたいで生き続けるセクション8が必要です。共作者と世界を共有するなら、各答えを誰が決めたかを示す列を足してください。
よくある質問
世界観づくりのテンプレートには何を含めるべきですか。
最低限、場所、ルールと限界、権力、日常生活、文化、歴史、未解決の問いです。各答えは、それを確立するシーンにリンクさせます。筋書きが触れないものは省いてください。
執筆前にテンプレートをどれくらい埋めるべきですか。
最初の数シーンに必要なものだけです。使う場所、主人公を制約するルール、権力を握っているのは誰か。残りは、草稿が必要としたときに埋めます。
現代小説にこのテンプレートを使えますか。
はい。場所、権力、日常生活、文化のセクションを使い、距離、法律、時代の細部など、確認が必要な現実の事実を足してください。質問はどんな舞台にも当てはまります。
世界観づくりのテンプレートとストーリーバイブルの違いは何ですか。
世界観づくりのテンプレートは、場所、ルール、社会、歴史といった舞台に焦点を当てます。ストーリーバイブルは、登場人物、年表、筋書きの事実も扱います。ストーリーバイブルのテンプレートは本全体を対象にし、ストーリーバイブルの作り方はその背景にある習慣を説明します。
世界観づくりが草稿を飲み込まないようにするにはどうすればよいですか。
次のシーンが必要とする答えに限ってください。ほかの案はメモファイルに置いておきます。毎回の執筆で、メモと同じ量以上の原稿を書くというルールを決めるのも有効です。
Musaelでできること
Musaelの世界観と登場人物の設定集は、場所、物、出来事を、関係でつながった項目として保持し、原稿内のすべての名前をその項目にリンクさせるので、出典欄を埋めやすくなります。世界に設定した整合性ルールは、シーンに照らしてチェックされ、ルールを破る文が示されます。上のテンプレートは、そこから始めたい場合、どんなドキュメントでも使えます。


